アプリを開発する
本章ではサンプルアプリの開発の流れを通して、PersoniumのAPIを使用したアプリの開発方法を説明します。
サンプルアプリの開発
サンプルアプリ(Personium Trails)はGoogle上に蓄積した移動履歴データをPersoniumに格納して、そのデータの一部を他の人に共有するものです。アプリケーションの種類としてはブラウザ上で稼働するWebアプリケーションです。
以下は完成したサンプルアプリのスクリーンショットとなります。
完成されたサンプルアプリのコードはGitHub上にあります。(app-personium-trails)
事前知識
以下の事前知識があることを想定しています。
- 基本的なWebアプリケーション開発
- フロントエンド開発 (Html, JavaScript, CSS)
- REST API
事前準備
サンプルアプリでは、2つのCell作成とCellに関連するAccount, Role, ACL設定を事前に行っています。Personiumを使ったアプリを開発する場合、同様のことを行います。Cell作成と関連する設定方法は前章チュートリアルを参考にしてください。
サンプルアプリでの2つのCellの用途と詳細の設定は以下の表の通りとなります。
Cell種類 | Cell名 | Account名 | AccountにリンクするRole名 | Roleの権限設定 |
---|---|---|---|---|
データ主体用Cell | alice.example | me | admin | root |
アプリ用Cell | app-personium-trails.example | app | admin | root |
自身のアプリを開発する場合、それぞれのCell, Account, Roleの名前は任意なので表の通りでなくてもかまいません。