Ansibleを使ってPersoniumを始めよう
概要
本書ではansibleを使用してPersoniumの環境を構築する方法について説明します。
ansibleに興味のあるかたは以下のページもあわせてご参照ください。
HOW ANSIBLE WORKS
PersoniumのUnit構成
PersoniumのUnitは評価、開発、確認、運用等々の様々な異なる目的に応じて構成することが可能です。Personiumは必要に応じて簡単に、自動的に環境を構築できるセットアップツールを提供しています。
PersoniumのUnitはセットアップツールを使用せずに構築することも可能ですが、PersoniumのUnitを簡単に構築するためにセットアップツールの使用をお勧めいたします。
Personiumにおける各サーバーの役割
PersoniumのUnitは以下の役割を持ったサーバーから構成されます。これらの役割は相互に接続された単独または複数のサーバーに割り当てることが可能です。
役割 | 必須 | 詳細 |
---|---|---|
Web | 必須 | リバースプロキシーサーバー。インターネットからのアクセスが可能なグローバルなIPアドレスを保有する必要があります。 |
AP | 必須 | Personiumが動作するアプリケーションサーバーです。 |
ES | 必須 | ElasticSearchが動作するサーバーです。 |
MQ | 必須 | ActiveMQが動作するサーバーです。 |
NFS | 必須 | ネットワークファイルシステム(NFS)が動作するサーバーです。 |
Bastion | オプション | 踏み台サーバ。各サーバへのsshでのアクセスを中継させるためにのサーバです。 |
Personiumセットアップツール
本セットアップツールはPersoniumをインストールする前に、あなたのサーバー(linuxのサーバーまたはWindowsやMac上の仮想マシン)へのミドルウェアの導入やOSやネットワークの設定を行います。
セットアップツールにはPersoniumとのUnitの構成に応じて複数の形式がありますので、あなたの目的に応じたセットアップツールをご使用ください。
パターン1 : 1 Server
- 機器環境 : Linux
- Personium Unit構成サーバー台数 : 1 Server
- サーバー1の構成 : Web, AP, ES, MQ, NFS
- 構築時間: 1 時間
- 使用するセットアップツール: ansible/1-server_unit
- 注意
もしもあなたが、Personiumにより一層興味を持ち、アプリケーションの開発やテストを実施してみたいと思ったならば、本構成を使用することができます。あなたは1台構成のPersonium環境を入手することができます。
* Vagrant を利用して簡単にローカルマシン環境に仮想マシンを構築し、Personium の動作を確認することが可能です。設定方法についてはsetup-vagrantを参照してください。
パターン2 : 3 Servers
- 機器環境 : Linux
- Personium Unit構成サーバー台数 : 3 Servers
- サーバー1の構成 : Bastion, Web
- サーバー2の構成 : AP, MQ, NFS
- サーバー3の構成 : ES
- 構築時間 : 2 時間
- 使用するセットアップツール: ansible/3-server_unit
- 注意
もしもあなたがPersoniumプロジェクトにご参加いただき、いくつかの素晴らしいアプリケーションをリリースしようとするならば、3台のサーバからUnitが構成される、本構成をお勧めします。
本ドキュメントでは、Personiumを構成する基本的なパターンをご紹介しています。
目的に応じて最適なパターンをご選択ください。